記録的暑さ

今週は記録的暑さで、さすがに35度超える日が何日も続くとは思ってなかった。今日は34度とかだけど、昼間横になって動けなかった。

 

最近、邦楽も洋楽も流行りについていけねーと思っていたが、よくよく自分の人生を振り返ってみたら流行りに乗っていたことなんて一度もなかったことに気がついた。いや、そういう時間も若干あったが、本当に少し。子供の頃を思い返しても、小室ファミリーのCDもサザンのCDもGLAYもモー娘も浜崎あゆみも一枚も持ってない。そりゃあ、テレビで芸能人がカラオケする番組見て「今の主流の音楽わかんね~」って、わかったことなどいちども無かったんだわ!と。B'zやミスチルは友人から借りたテープにいくつか入っていたけれど大人になるまでアルバムで聞いたことなどない。ラルクもそうだな。まぁ、CDを持ってない理由は普通に値段が高かったというのもあるな。中学生の頃、友達から借りたゆずばかり聞いていた、のは唯一の例外。

ロックにハマる前の高校時代でも、なんか少し本格的なシンガーな感じがする矢井田瞳鬼束ちひろを聞いたりしていたし、当時は(宇多田とか浜崎とかに比べれば)主流とはいえないビーイング女性シンガーを聞いていたし。

ロキノン系にハマったのも、アジカンとかって当時にしてはJ-POPとは距離おいたオルタナティブな立ち位置だったと思うし。

 

洋楽に関しても、洋楽が好きというよりロックに興味をもっただけであって、00年代的モダンなR&Bは苦手だったし無視していたし、当時のロック雑誌もそういう音楽をほぼほぼ無視してたからそれでいいものだと思っていた。ヒップホップについても、クロスビートエミネムを上位にしてたり、Snoozerカニエやジェイ・Zを上位にしたりしてたことはあったが他の面子がロックかテクノだったので、別に聞く必要がないと思っていたというか、他に先に聞くべきものが沢山あった。

そう思うとロックはやっぱり10年ちょっと前までは強かったんだよなと。フジロック行くような層と、最新ヒップホップ~R&B好きな層って違ったと思うし、いつか前者になりたいなと思って生きてきた。

で、大学時代の洋楽ロックの主流はストロークス、ホワイトストライプスに端を発するガレージロックリバイバル、それのUKからの真打ちリバティーンズ、そしてニューウェーブリバイバルや踊れるロックとしてのフランツフェルディナンドやエレクトロ・ロック的なもの、そしてとうとう出てくるアークティックモンキーズ…という流れか、USのエモ・ポップ・パンク(フォールアウトボーイやマイケミ)の流れの2つで、どちらにも乗れずに90年代のバンドの方がよくね?と言っていた。

 

 

そして、漫画とかもそうだった。たいてい流行ったあとにその漫画にハマってまとめ買いするだとかしてきたし、ゲームについてはやらなくなってしまい、青春時代にやり残したゲームにしか興味ない。

 

だから、別に無理して流行りを把握する必要もないよなぁ、もう俺もいい年齢だし、と思うことも多々あるのだが、俺が唯一流行に乗って楽しかった記憶があるのが2010年前後のインディーロック。それとシューゲイザーリバイバル。トロピカルな流れと実験的なサイケデリック。よくわからんけどブルックリン勢とかいうのに乗っかってみたら楽しかった。ようやく、00年代にダサいとされていた90年代的なものが再評価されつつある、とざっくりと感じた。ローファイとかね。ま、これは洋楽ロック、それもインディーの世界でのトレンドで、細分化されていたということなんだけど、でも先述の通りロックを追いかけたいだけなので、これが最先端、最前線なのだと当時は思ってた。90年代はオアシスレッチリ→00年代がストロークスやアークティック→2010年でヴァンパイアウィークエンド、みたいに安直に考えていた(ので、俺は今でもロックの王道が好きなのだと勘違いしている)。

流行を追うのが楽しい感覚ってこの時初めて学んだので、まぁあとあの頃はアニメも見てて、覇権アニメ的なものを皆で共有するの楽しかったんだよな。そう、皆でやいのやいの言いながら共有できる、それが楽しいんだよ(場所はTwitterを初めとするインターネットだった)。アニメは能力バトル×ハーレム物的な流行ラノベのアニメを見ても面白味を感じられなくなったので、見なくなってしまったな。

でも、進撃の巨人は「流行に乗るのが一番おもろいぜ!」てな感じで漫画買ったし、東京喰種はアニメ一期見てたし、頑張ってたなあの頃は。で、鬼滅あたりからわかんなくなってしまった。音楽もそうだけど、単純に2015年あたりでロックが死滅しただけじゃなく、私生活に余裕がなかったのかもしれないなと思った。アルバムとか、聴けなかったもん。今割りと音楽聴けてるのはようやく生活が安定してきた=精神が安定してきた(昔と比べてだが)ってのはあるな。