春って暖かくて過ごしやすい季節だとは思うのだが、眠くなったりなんだか体調が悪くなったりして難しい。
ひと月前はかなり仕事忙しかったんだけどここ2週間くらいは安定している。
歴史的黄砂で汚れた車を珍しく家の庭のホースで丁寧に洗った。
コーチェラの配信見た。ボーイジーニアスとスネイルメイルが特に良く涙が出てしまった。この時代にロックバンド的な音を問うということに胸が打たれた。前者はインディーロックのまま、女性3人わちゃわちゃグループのまま同時にU2になったような感じで圧巻。後者は、ただただギターとベースとドラムとひねた(同時に素朴な)ソングライティングがあり俺の信じるロックのひとつだった。
トムデロングが復帰したBlink182も往年の名曲揃いで良かった。ステージの3人がただ音を出し歌うだけで大勢の人々を熱狂させる、ロックバンドが一番かっこいいんだよなぁってなった。他にもHorsegirl、The Breedersもフルで見た。良かった。Horsegirlは佇まいが良すぎるのと音がささくれて良かったが、メロが弱いナァとか思ったりしてたがジョイディヴィジョンとヨラテンゴを行き来してるんだなこれ、と思ったとたん理解した。ブリーダーズは前半難しかったけどcanonballやったあとの後半ストリングスを使った曲が良かった。リンダリンダズはチラ見。あとアンダーワールドも見てこちらも良かったし、ボーンスリッピーの終盤のアレンジが感動的だった。Ethel Cainという人もロック寄りのシンガーて感じで良かった。
ケミカルブラザーズは曲は好きだが音はアンダーワールドのほうが好きだった。
チャーリーXCX、Rosalia、BLACKPINKもチラ見したが、非常にエンタメとしては凄いのだろうが、自分がそのような巨大なスケールの演出が苦手だったり踊りに興味が無かったりして、世間の評価と自分の感覚にズレがあるなと思った。前述の、スネイルメイルやボーイジーニアスを評価してしまうような、安心感を覚えてしまうような人間だと再確認したしもう仕方ないと割り切ることにしたが、気になったのはこの3アクトは常に男性のマッチョなダンサーを従えていることで、これはヒップホップのPVでセクシーなおねいさんにケツ振らせたりするのと同じなのでは?とか思ってしまった。なんならラウンドガールやレースクイーン的なものと同じでは?と。もちろん黒人HIPHOPのPVで女性がケツを振るのは黒人の肉体を誇る、みたいな価値観があることを聞いたことがあるし、その3アクトは、男性に虐げられてきた抑圧の歴史があり、そのカウンター・反動としての表現だと思うのだが。こういうことを書くとアンチフェミニズムに繋がってしまいそうで危ういなと思いつつ書く。で、そんなステージングって昔からマドンナもやってたじゃんとか思ったが、Hung Upあたりのマドンナのバックダンサーって皆バラバラな服装をしていた記憶があり、なんかそっちのほうが多様性って感じで良かったような気がした。うろ覚えだけども。
これ見てたな~と思い出したので貼る。
あ、そういえばゴリラズも話題になってたけど、最近1stとようやく和解したのと、あと何曲かしか好きじゃなかったりするのでこちらもチラ見で済ませてしまった(上に貼った動画は好きなのにね)。デーモンアルバーンはブラーやれ!なんてことは思わないけど、俺にとって以前このブログでも触れたデーモンアルバーン名義の初ソロがあまりに好きすぎた。枯れてる感じが。
結局ポリコレ云々とかじゃなく単に自分がエンタメ過ぎるステージが好きじゃないだけっぽい話だったが、なんとなくコーチェラ配信見て今はレゲトンやラテンが評価されている感じが伝わってきた。メキシコからの移民とか、それ以外でも南米とか、そういう人達からの支持というのは(昔から)あるのだろう。俺も最近アフロキューバンジャズとか興味あることはあるけど、今のそういう音楽はヒップホップとかEDMとか以降のそれなので、正直自分と距離を感じてしまう。日本にいるとどうしてもそういう音楽を人種的な原因で近く感じない、みたいな発言も時代的にかなり危ういのか。結局俺は白人音楽的ロックしか肌に合わんのか、みたいな後ろめたさを感じてしまったし、「田舎や郊外に住み白人的音楽を好む」なんてレッドネックじゃん、俺はこの国のレッドネックになるのか、そしていずれはトランプみたいな政治家を支持するようになるのか?などと考えて絶望してくる。まぁ私が右傾化することは無いと断言しますが、まぁアメリカ本国でそういう人いそうだなというか、何年も前の話ではあるがトランプが大統領になったのは急なポリコレの波に適応できなかった人達による反動なのだろうというのもよくわかる気がした。これ前から言ってるけど。
とはいえ、スネイルメイルもフィービーブリジャーズもフェミニズムというか、そういう価値観の上で評価されている?ような?まぁ、新世代の女性ロッカーとしての代表として支持されているところもあるし、俺は日本のお笑いのポリコレ以前のどうしようもないやつも好きだし(今見るとキッツイのももちろんあるけども)かといって今のTVでブスとかハゲとか別に無くても良いとも思うし、Aマッソやラランドに注目しがちなのもそういう延長にある気がするし、まぁ、なんていうの?ポリコレとは俺は折り合いをつけた、つけれるはずだ。俺が言いたいのはやはりそんなことじゃなく、俺はロックバンドやそれに近い形態の音楽をいまだに「それが一番かっこいい」と思っているということなのだ。
そして、それはそれとして今回コーチェラの配信を見たことは勉強になった。BLACKPINKについて調べたりしたし。笑
あ、あと、Rosalia「HENTAI」、今更だけどHENTAIって連呼されるバラード、笑ってしまう。なんか、悪い意味で。文化の盗用とかじゃないけど、なんていうか上手くいえないけど、例えば別に海外でカルフォルニアロールが寿司と呼ばれるのは良いけどそれ以上に進化させられるとそれ寿司じゃなくない?みたいなことを日本人として思ったりもするじゃないですか。変態って全然良い言葉じゃないよって。どんなにシリアスなことを歌っても、変態の意味が分かる文化圏の人間が聴いたら全然シリアスに思えないのだけどそういうこと言う人っていないのかな。リリースされたとき和訳も読んで「そうか~~~」とか思ったけど、一年近く経って今は俺はそんな風に思っちゃったな。まぁ別に、全世界の人に、アメリカ人に、そして彼女を支持するラテン系の人達にぶっ刺さっているのなら良いんですけども。
そういえばSky Ferreiraに「Omanko」って曲があったな…(あれは面白がってるだけな気がするが…)
「ロザリアは未来だ」とファレルが断言する理由 革新的ポップスターが併せ持つ二面性 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
こういうのを読むと何も言えなくなるのですが、そして当時俺がこの曲に反感を覚えなかったのは、銃声がサンプリングされていたからだった、と聴き直して思いました。でも、それもどうなんだろうなぁ。