映画とミーハー

ミーハーが最強だと常々言っているけども、自分はずっと流行に疎い人間だったわ、と気付いた。

周りに映画を良く見る人が多くて、そんなに映画館って身近な存在なのか、俺がおかしいのかと考えてしまうし、映画館に行かない俺のような人間を映画業界や映画ファンは危惧しているんだろう。
とはいえ、かつてはそこそこレンタルで映画を見ていたのだけど、アクションとかハリウッドの有名なものとか全然見ないし興味がなく、いわゆるサブカルくさいものを摂取してきたっぽいのだが、周りの人間(職場)と全然話が合わなくてね。
ゲオやツタヤに行ったら、観たい映画はたくさんあるけども、これ絶対見ないなっていうのも多くって、それは単純にアクションとかホラーとか恋愛とかそういう「ジャンル」の話なのかもしれないけど、なんつーか、別に流行っている映画が面白くないってわけでもなくて、そもそも俺は踊る大捜査線ハリーポッター君の名は。も好きなんだけど、完全に矛盾してるけどいままで考えてみれば流行を追ったことのない人間で、音楽も広い意味では2010年以外は流行を追わなかったといえるし、映画も音楽も過去を掘り返すことに興味があるのかもしれないなと思った。
話は違うけど、素晴らしい女優さんも素晴らしい映画で素晴らしい役を演じたかと思えばその一方でクソみたいな映画にも出ているわけだけど、パッケージ見ただけでわかるような、人気俳優女優のプロモにすぎないような毎年量産されているクソ映画も結局ミーハーな人に需要があるのだろう。アニメもそうだよな(そういうものあってアニメに疲れてしまった感はある)。俺がクソだと思う音楽や映画も、常に、何も知らない若い人や最先端を追うミーハーな人に需要がある。

メジャーのアーティストは毎年アルバムを作らされるのもそういうことなのだろう。俺は、そういうチープでチージーなものこそ愛すべき、くらいの気概があった気がするが、今日はずっと聴ける完璧な「名盤」や大事に時間をかけて作られてきた作品を摂取したいし、一度くらいは自分でそう呼べるものを作ってみたいな、とも思った。