JOIN ALIVE 2024レポ

JOIN ALIVEに行ってきた。2日目(日)のみ。
職場の上司に誘われて「へーいいっすね!行けますよ」とか軽く言ったらチケットが14000円、駐車場料金含め16000円だったので安請け合いするもんじゃないな、面子確認したら好きなバンドが少なすぎるし次の日半休とはいえ仕事だし、と思ったが行ったら結局楽しかったというやつ。まぁ1日だけでこの値段は結構エグいとは思うが後述。覚えているうちにレポをここに書き記す。職場の方々3人(上司含む)と行った。


●9:00~開場と散策
9時頃開場とともに入場。天気は快晴。雨よりは全然良いが、直射日光がとにかく暑い。まず、パス代わりのリストバンドを(フェス等行き慣れていないため)割とギュッと締めてしまい、その直後係員さんが「一度締めると緩めることはできませんので~」と叫んでいて時すでに遅しだった。まぁ、指2本分くらい空いてたからいいんだけども。学習。
物販コーナーを過ぎて、なんかパスタとか食える店?小屋?スペース?があり飯ここで食うのもいいなとか思ったが後にすっかり忘れる。ここでビールを買うメンバーは買う。地理の把握のため先に進み、小さ目の芝生のステージ「Miracle Leaf」(なんとなくグリーンステージと呼びたくなる)を通り過ぎたらすぐメインステージの「Rose Stage」がある。説明は難しいが、メインのスタンディングのフロアとその後ろに椅子がある客席もあるが、そこのキャパが埋まったらあとはこの辺は丘のようになっており、芝生のエリアがテープで囲われておりその中で入場時に貰った敷物を敷いて座ってステージを観れる、というシステムらしい(このシステム、HP等で説明があったのかもしれないし(確認はしていない)入場時説明があったのかもしれないが我々は何も知らず、既に陣取る家族連れなどを見て(ライジングサンのSUN STAGE前のテントスペースのように)先行チケットの人達とかなのかな~~とか思ってた。空いていたら多分敷物使って座っていいっぽいことが後でわかる。まぁそんなことはこの時何も分からず素通りし、アイコスやレッドブル等のテナントスペースを通り、フードコートのスペースへ。ちなみにこの手前で左に曲がれば2番目に大きいステージ「Future Flowers」がある。
他メンバーはここでポテト等軽くつまみ、飲むものはビールを飲んだりしていたが俺はどっかの牛筋丼を買ってここで既に昼食を済ませた。まだ10時頃である。後に混みまくるのでこの判断は正解だった。
さらに奥に行くと「三井グリーンランド」の敷地内に突入。グリーンランドのチケットを買えばジェットコースター等の乗り物に乗れるようだ。我々はわざわざ乗らんが、家族連れ等には嬉しいシステムだろう。この辺は自販機もあり、そこまで大きくないステージ「Neo Waltz」と室内のデカ仮設テント会場みたいな「Velvet Circus」がある。11時からの一発目アクトはメインステージRose StageのねぐせかVelvet CircusのNOISEMAKERで、我々は後者を選ぶ。

 

●11:00 NOISEMAKER
10時20分くらいには既にVelvet Circus入りしていてそのときは客もまばらで、とにかく日光が暑くて座りたかったので、後方の椅子がある客席に座った。ここのステージはスタンディングのフロアと、後方の椅子あり部分があり、大げさに言えばコロッセオを半円にしたみたいな感じ。今日一発目、ねぐせとの2択ということもあってか(NOISEMAKER自体にもとても人気があるのだろうが)開始時刻には客がパンパンになっていてビビる。ライブは、サークルモッシュやダイバーが出まくっていて離れた客席から見ている分には面白かったし、客の入り具合によっては降りてスタンディングのフロアに行ってもいいかもしれないッスね、とか思ってたけど行かなくて良かった。笑 激しいライブだったと思う。
ラウド系は好んで聴かないジャンルだが、激しいライブの割にはかなり聴きやすく、Aメロでトラップを取り入れたり、イントロでボーカルがシンセを弾く曲等があったが概ねキャッチーな、00年代スクリーモ的ポップさを持つラウド・ロックで、エルレガーデンとかを思い出させる曲とかもありライブで見る分には普通に楽しめた。良い曲ばかりだった。MCやパフォーマンスについては、ジャンプ!を連呼したり、「かかってこいや!」と言ったり、ザ・メロコア/ラウド系バンドマンムーブ過ぎて「架空の存在ではなく本当に居るんだ!」と思ったが、彼らは岩見沢出身らしく「来年も再来年もジョインアライブのためのスケジュールは空けてる」「岩見沢のためならいつでも駆けつける」といった内容のMCが道民としては好感を持てたのもありそこまで嫌悪感なく受け取った、というかラウド系というジャンルは「そういうもの」として受け取った。曲自体も、「オ~~オ~~」みたいな合唱できる部分を意図的に作ってる構成等、同様に「そういうもの」として受け取った。

終演後、Velvet Circusから出た瞬間の外の空気が気持ち良すぎてサウナ後の外気浴かと思った(※サウナを真面目に入ったことはございません。想像です)。実はこの室内の会場むちゃんこ暑い。日差しは無いけど風が無く、どよっとした空気だったのでちょっとしんどかった。
この時点でかなりの気持ち良さがあり解放感があった。次どうしようかメンバーと話しつつぶらぶら。すぐ近くのステージNeo Waltzでカメレオン・ライム・ウービーパイを見ようか?という話も上がったが、まぁ次のgo!go!vanillasへ向かいながらぶらぶらする流れに。カメレオン・ライム・ウービーパイを全く知らなかったのでその場でウィキペディアを読んだらSXSWに出たとありちょっと興味沸いたが、R&Bみたいな感じぽいよ?と言われたのでじゃあいっかーとなり、飲み物を買ったりしているときに漏れた音を聴いてたが、意外とオールドスクールっぽいリズムとフロウで女の子がラップしてる感じのファニーなHIP-HOPという感じで普通に音が好きだった。3曲くらい聴いたがケミカルブラザーズ「Block Rockin' Beats」ぽいリズムの上でラップしてる曲もあり、一人で来てたら最後までちゃんと観たと思う。比較するもんじゃないがチェルニコとかより好きだな~と思った。

 

●12:30 go!go!vanillas
レモネードを買ったり、チキンみたいなのをつまんだりしてたのでgo!go!vanillasはフロアではなく(既に客パンパン)遠巻きから見ようとしたのだが、この時間帯が一番キツかった。炎天下で。ここで、Rose Stageでライブが行われているときは丘を横切る道が封鎖され、迂回のような形で丘を登っていかないといけないことが発覚。最初は丘の上で座って見ようとしたが、あまりにも遠くて「炎天下の中配信ライブを見る」みたいなもんじゃねこれ?と思う。日陰もあるがそこではステージは全く見えなかった。ここでようやく我々は「ガチで観たいバンドは開演前に先に行って待っていた方がいい」ことを知る(考えてみればライジングとかもそうだった気がしたが、でも10年以上前のライジングだしそこまで頑張んなくても良かった記憶もあったのだが…)。次のRose Stageのアクトであるサンボマスターくらいは流石にちゃんと観たい。でもその前に2番目にデカい会場「Future Flowers」でサバシスターがあり、サバシスター最後まで見てたらサンボは間に合わないし、そもそも今から向かうのも遠い。ならまだ距離的に近い「Miracle Leaf」で家主を少し見て(事前に俺が好きだと言っていたので)からサンボ前乗りしようということに決まった。話題沸騰中のサバシスターを皆観るだろうと思っていたので、いいんスか?と思いMiracle Leafへ。

go!go!vanillas、そこまで好きなバンドでもないのだが、彼らのケルトっぽいギターフレーズとかそういう要素は今の自分ならしっくり来る、楽しめるんじゃないかなと思っていたのだけど、暑過ぎ疲れ過ぎでそれどころじゃなかったのが残念。ボーカルの人歌上手いねって思った。

 

●13:15 家主
まずこのグリーンステージ……じゃなくてMiracle Leaf、木陰が多くて木陰めちゃめちゃ涼しい。楽園かここは。とりあえず疲れすぎたので木陰で休憩。少し寝そべる。家主がリハを始め、木陰で聴くのもかなりチルくて良いなとは思うものの、せっかくなので前の方に行って3曲だけ見た。そこまで客が多くなかったが、煽るようなMCもせず、客も身体を動かしている人が少ないくらいだが(多分俺が一番調子こいていたと思う)、自分と近い感覚のリスナーが多いんだなと思いホッとした部分もあった。真ん中のギタリストの方が最近GUで売られていて俺も買ったニューオーダーのTシャツを着ていた。
このステージ、ギターの音がちゃんと聞こえるし近くで見れて迫力あるし最高。意外と家主はオルタナっぽいというか正統派ギターバンドっぽいなと感じた。生で観るとフィジカル強いというか。ウィーザーを感じるようなパワーポップもあり、誇張して言うなら地味なオアシスみたいな感覚の曲もあった。あまりに最高だったのでTシャツを買うと決意。でも木陰で見ていた同行メンバーは特に何もリアクションしてなかったのであんまり良さが伝わんなかったかもなと思ってしまった。後で纏めたいと思うが、派手なサビも疾走感や激しさもない、客を煽ったり振り付けを促したりしない、いわゆる「わかりやすさ」が無いバンドはやっぱりこの国では(田舎では)厳しいのかね~~、インディーロック不毛の地だな~~とか思うけど、でも家主のステージに集まった人たちはそういうのが好きな人達なんだろうな~とか考えていた。
そそくさとRose Stageへ。

 

●14:00 サンボマスター
スタンディングのフロアに入って開始まで待つ。前方でも後方でもない、真ん中くらいの位置。まだまだ炎天下だったが家主でテンションが上がっていて平気になってきた。「モッシュとか起こるのかな?」「起こらないんじゃないですか?まぁ起きたら流されましょ(笑)」とか呑気に談笑。サンボマスターのライブは行ったことが無かったし、近年の「ラヴィット!」の曲のような傾向を考えるに、J-POP的な客層なのかと思っていた。始まったら、冒頭2曲で既に人がびっしりで、「踊れ!」とか言われてもすぐ周りの人と身体が当たるから踊れんよ!とか感じつつ、ラヴィット!の曲のAメロってスカっぽい裏で入るリズムギターになるけど客のノリ方って変わらんのな、とか思いつつ。3曲目「青春狂想曲」が始まった瞬間、後ろからめちゃくちゃ前に押してくる圧力が!ヤバい、モッシュが始まってしまった。振り返ったら自分の後ろで円形の空間が出来ていた。サークルモッシュだ!もちろんそんなもんには参加せず、サビで始まるおしくらまんじゅうに耐えて耐えて、Aメロで少し弛緩する瞬間になんとか後ろに下がることが出来た。安心してライブを見れるようになったのは5曲目くらいからか。上司も続いて後ろに下がることが出来たが、他の二人とははぐれてしまった(笑)。そのうち一人は完全にモッシュに巻き込まれながらライブを楽しんだらしい。
ちなみに人生で初めてダイバーを持ち上げるのに参加した。

サンボマスターについては複雑な感情があり、自分にとって間違いなくロック音楽の入り口となったバンドの一つ(もう一つはアジカン)だったのだが、熱心なリスナーだったのは3rd『君と僕の全てをロックンロールと呼べ』までで、4th以降なんとなく心が離れてしまっていた。その理由が、自分がART-SCHOOLsyrup16gのような暗い世界観のバンドに傾倒して好みが変わってしまったからなのか、サンボマスター自体が変質してしまったのか、どちらなのか、その両方なのか、ずっとモヤモヤしてきた。ちなみにバンプにもこれに近い感情を抱いているかもしれん。サンボマスターの歌詞は昔は「詩」だった。「涙流れて/愛が生まれる/愛が生まれて/五月雨になる」「全ての夜と全ての朝にタンバリンを鳴らすのだ」「夢に見た景色がウソならば/僕ら多分/あわれな影法師/どこからか/涙が流れ出て/月に咲く花のようになるの」。ただ、4th以降彼らの歌詞はかなりストレートな表現に寄っていたように見えた。とあるブロガーが言っていたのだが、サンボはかつては「できっこないをやらなくちゃ」ということを、そのまま直接言わずに伝えるバンドだった、というのにはかなり納得してしまった。まぁ、そんな複雑な想いをかかえつつも、ロックの世界の入り口となったバンドのライブを見れるいい機会だと思ったのも確かだし、モッシュで潰されて危険を感じたこと以外はライブの内容は良かった。かの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」も聴けた。当時リアルタイムの感覚ではタイアップついただけでそこまで良い曲ではない(もっといい曲がある)と感じていたこの曲も、良い曲だなと思えた。正直半分くらいは知らない曲だったが、MCでグイグイ引きつける力は僕がかつてライブ映像を見ていた頃と変わっておらず、今でも多くの人に支持されているのが分かった。絶対にまた生きて会おう、死ぬんじゃねえぞ、辛くなったらまたライブに来いよ、という内容のMCは今の若いラウド系バンドマンのMCにとても強い影響を与えているんだなと思ったが、やはり本家を聞くと喰らってしまうんだよな、と私も若干涙が出た。だってNOISEMAKERは「お前らみたいなバカと遊べて嬉しいぜ」みたいなこと言ってたけど、サンボは「あんたがたはクズじゃないってことを言いに来た」ですからね。格が違うわ…。
俺は知らなかったのだがサンボは近年「全員優勝」というワードを掲げているらしく(そう書かれたTシャツ着てる人も見かけた)MCでも連呼していたが、モッシュで潰されて辛い思いをしている女の子も居るだろうからなかなか難しいと思った。そういう面もあるからこそ掲げる「全員優勝」なのだろうけど、ちょっと考え込んでしまった。今回の客のモッシュ・盛り上がり、バンド側からも心配する内容のMCだった気もして、なんかそれ00年代後半っぽくて懐かしいかもとか思ってしまった。サンボや氣志團のTシャツを着ていた女の子3人組が一輪の花を手に持っていて(最後演った「花束」の歌詞に合わせてだろう)、なんか「愛と平和」を掲げるサンボっぽくてとても良かった。
総じて、いい経験になった。
ちなみに上司はモッシュ時に足を踏まれまくっておりダメージ大だったようだ。


●16:15 JUN SKY WALKER(S)
はぐれた同僚1人はNeo Waltzでのレトロリロンに向かい、もう一人の同僚と合流し、とりあえず飲み物を買いに三井グリーンランド側へ歩いて飲み物を買いに行ったが、自動販売機では10円のお釣りが切れていてなかなか飲み物が買えない事態が発生。なるほど、そういうこともあるから入場ゲートの近くやMiracle Leafの近くに飲み物や水を手売りしてるブースがあるのかぁ、と思。同僚の機転でお釣りを50円玉にすることでなんとか買えた。売り切れならまだしも釣り銭切れは予想してなかった。
戻って、Rose Stage小泉今日子を横目で見ながら(ギターのカッティングの音がとでも良くてウケた)Miracle Leafジュンスカへ。まだ時間があったので俺は一人入場ゲート付近の物販コーナーへ行き家主のTシャツを購入。Miracle Leafに戻ると既にジュンスカはリハをしていた。そして本番。けっこう客はいたが、混雑しすぎて見づらいわけでもなく、演者と距離が近くて迫力あってここのステージ最高だわと感じる。往年のファンの熱気が凄かったが若い人もいたと思う。行きの車の中で「スタート」とかを聞いただけでほぼほぼ曲を知らなかったが、ベテラン(ボーカルの方はもう60歳手前らしい)の凄みに圧倒された。おじさんがロックンロールを一生懸命演奏し歌っているだけでグッとくるもんな。上司の付き合いでジュンスカを見る選択をしたが、なかなか良いものを見れた。ベテラン凄いわ。
代表曲の1つであろうクリスマスの曲をやっていたが、その後のMCで「ギターソロが歓迎されないと言われる時代に、ギターソロすらなくコードだけの間奏なの、昭和だよなぁ(笑)。でも昭和も良い時代だったんですよ」と言っていてなるほどなぁ、バンド側もそういうの考えるんだなぁと思った。


●17:45 ACIDMAN
メインステージ(Rose StageですぐにNiziUが始まる。だが、ジュンスカでもう完全燃焼に近い感動があった我々は素通りしながら数曲聞いた。曲は割と良いなと思ったし、生バンド連れてきてたし、MCのキャピキャピ感が凄かった。あと、あの代表曲、1曲目ですぐ演っちゃうんだな~て思った。なんか総じて、最後にやるよりも早めにやってしまうみたいなアクトが多かった気がする。
レトロリロンを見に向かった同僚とも合流。だが、俺はACIDMANをちゃんと観たいので一行はFuture Flowersに俺を残し夕飯を食べに行った。
前の方ではないがそこまで後方でもない、良い位置でACIDMANを見れた。知り合いからはACIDMANの客層は割と盛り上がりたい人だとなんとなく聞いていたのもあってサンボマスター時のようなモッシュを警戒しての位置取りだったのだが(笑)無用の心配だった。ちなみにACIDMANにも複雑な想いがあり端的に言えば「音楽的には概ね好きだが大木伸夫のことは大嫌い」なんだけど(激苦笑)。「Free Star」から始まり、半分くらいは知ってる曲だったかな。「赤橙」の「赤いレンガをそっと積み上げて/遠き日の魔法をかけてみる」という一節があまりにも夕暮れに合って、良すぎた。アッパーな曲は適度に盛り上がり、エモいミドルチューンはじっくり聞くというような客層に(サンボの時とは違う)とてもとても「同世代感」を感じたし、ブラフマン気志團など別バンドのTシャツ来てる人も多かったが皆そんな感じの挙動で、なんかすげー良かった。バンド側のMCやパフォーマンス等も、始まる時にハンドクラップを少し煽ったり、行けるかJOIN ALIVE!みたいなことを言ったり、映画「ゴールデンカムイ」の曲やる時「長年続けてると良い事がある」等感動的なMC等はあったものの、客を煽りすぎたりすることは全く無く、あくまで演奏と楽曲で勝負する感じが好感を持てた。やっぱ、この世代のギターバンド、なんだよな…。
最後「ある証明」という曲で泣いてしまった。この曲はACIDMANで最初に聞いた曲で、シングルを借りた覚えもあるしこれが入ってる『equal』も聴いていたし好きな曲だったからだ。彼らの普段のセトリとか知らないし「ある証明」がバンドにとってどういう立ち位置の曲かもわからなかったので聴ければいいな~くらいだったが、シメに持ってきてて「そういう重要な曲だったんだ」となった。難解な歌詞ではあるが「生きる」「ただ其処に存在する」ことを肯定する曲である。
俺の夏フェスはここで終わった。燃焼しきった。あとは流れでおねがいします。


●18:30 新しい学校のリーダーズ
同僚の一人と合流し、遠巻きからRose Stageのモニターで新しい学校のリーダーズを見る。他の2人はフロアに行って見ていた。
低音が凄くて、海外仕込みの低音を岩見沢が対応しきれてないじゃん、と思った(笑)。海外仕込みだけど、ダンスグループということもあり、この振り付けしてくれ~とか、そういうタイプの煽りも多かった。「オトナブルー」含む、アメリカのメインストリームのようなヒップホップっぽいトラックの上に歌謡っぽいメロディを乗せるものが多いのかなとも思ったが「Tokyo Calling」みたいなHIP-HOP色の強い曲もあり(これ2回演ったと思う)、実写バキのタイアップの新曲(日本ではここが初披露らしい)は歌謡要素がほぼ無くて、たしか80'sエレポップっぽい感じだった。これが海外でもウケるのが分かる部分と謎な部分があって、まぁ、ふーん、見れましたわ、という感じ。人気はとても凄くて、俺らのように遠巻きに見てる客の中でも振り付けを踊ったりしている人もいた。この頃には既に肌寒くなってきて長袖の上着を羽織った。


●~晩飯と帰路
このあとFuture Flowersでは氣志團が、そしてメインRose Stageではスーパービーバーがあるわけだが、上司の足の痛みが限界で少しメインステージ近くの芝生で休憩。陽は傾き切り、夜になりはじめた。俺だけ晩飯を食ってなかったので1人フードコートへ走り、どっかのカフェ出店のホットドッグを買って食った。パンがフランスパン系で固めだったがまぁまぁうまい。空いている店を選んだのもあるが、おそらく客自体が帰り始めているのもあってステージ間移動が楽になっていた。何故か並ばずに飯を食えたの、我ながらうまくいったと思う。まぁラーメンとかうどんとか焼きそばとか食いたかったけどね、牛筋丼とホットドッグなら上出来でしょう。「祭りの夜」的な良い雰囲気になってきていたが、上司の足の痛みが限界なこと、我々も疲れていること、誰もトリのスーパービーバーに思い入れが無いこと、俺が次の日休日出勤であることを総合的に判断しここで帰ることにした。上司はフェス完走出来なかったことを悔しがっていたっぽいが、俺はACIDMANの時点で燃え尽きていたし普通に明日が心配だったので良かった。全然満足大満足。氣志團ONE NIGHT CARNIVALの音漏れを聴きながら(2回演ってた)駐車場へのシャトルバスを待った。シャトルバス内でとなりのお姉さん方が、メインステージ出てから、敷物敷いて座れるゾーンを横断しようとするとスタッフに注意されるけど理屈的にあんま意味わからんよね、何年前から有料席もあったし毎度毎度システムが変わるんだわ~、っていうかそもそも会場が狭いんだわ~みたいなこと言ってて、初めて参加の俺はへ~~~と思って盗み聞いていた。
10時くらいには帰宅できたのでまじはっぴー!これで勝つる!となった。最後まで居たら多分日付変わっていただろう。

 


以上、こんな感じでした。

 

あ、そうだった、あとアーティストの演奏始まる前に各ステージで音楽が流れていたんだけどわりと俺の好きな洋楽多めでとてもよかった。Velvet Circusではポリスとかクランベリーズとか、ACIDMAN前ではフーファイやレイジ(Killing In the Nameで俺含む男数人が僅かに首を振っていたのが良かった笑)。サンボ前でインコグニートの去年の新曲が流れて誰かが俺に向けて選曲してます?ってなった。

 

 

敷物ゾーン問題、つーか普通にこの来場客数にしては通路が狭くて俺が晩飯食った時は気軽に移動が出来たけど、昼間は人が多いのでメインステージ側と三井グリーンランド側の行きと帰りの道が別に設定されていてステージ間の移動が割と困難というのは感じた。敷物のルールも、実はACIDMAN前に後ろのほう(まだフロアはガラガラ)で敷物しいて座ってたら「ここでは敷物使えないです」とのことで注意されたし、いやもちろんルールには従うんですが、HP等にも書いてあったかもしれないのでこちらが悪いけど、独特のルールあるなぁとは感じました。やっぱ三井グリーンランドを無理やりフェス会場にしているので会場の狭さは仕方がないのかな、でも広かったら広かったで疲れそうだしむずかしい。
ま、結局楽しかったし、余韻もあった。とても疲れたけども休日等に散歩するのが好きなのでその成果なのかあまり筋肉痛にもならなかった。

 

あとこういう国内のメジャーな音楽のライブに行くことが最近無かったので、こんなにみんなサビで手を挙げるんだ、サビでモッシュするんだ、アーティスト側が煽ったら盛り上がったり同じような振り付けをするんだ、みたいなことを思った。少し前の星野源の自由に踊って欲しい発言でもないけども、テキトーにプラプラ体を動かすという楽しみ方を多くの人は単純に「知らな」くて、そういう音楽の楽しみ方しか知らないんだなと感じた。それについて今更どうのこうの言うのもアレだし、単純になるほどな~と、これが普通の「ライブ観」だよなと感じた。特にJOIN ALIVEは面子を見ればわかる通りロックに特化したフェスでもないしオサレサブカル色もコアな感じも無い、人気者を呼んでいるから家族連れでも楽しめるよん、みたいなフェスなのだろうしこういうもんでしょう。そう、「そっかこういうものなんだ!」という発見でした。そら俺が普段聴いているインディー・ロック的価値観はマイノリティだわ笑、勉強になった。でも楽しかったよ。来年行くかはわからん、その時考える。